殿様さんぽ

千葉県千葉市で古武道稽古しています。その他色々つれづれ日記。

昇級試験の季節

うちの会では、年に2回の昇級試験があります。

そして、指導員は試験の審査をさせていただくのですが、これが結構、憂鬱のタネです。


人の動きとか、技や型の理解度、緩みとか軸とか、見るべきポイントはいくらでもありますが、私は直感派なので、それに従います。
急に見る目が肥えるわけではなく、普段の稽古が試されてしまうのですから、焦っても仕方がないと言い聞かせています。

”人を見る目”で、通じるかはわかりませんが、先日観た懐かしい映画があります。
クライング・ゲーム」というイギリス映画です。


この映画は、主人公がIRAという政治的な側面のストーリーと中性的?な人とのラブストーリーがいい感じでからんでいる秀作だと思います。
過激な思想や人を見る目がないと、多くの人を傷つけてしまいますが最終的に愛があれば、なんとかなるのさー的な最後はお気楽な終わり方ですが、結構私は好きです。

この映画の中でIRAの主人公にラチされるイギリス兵と、仲良くお話する場面がとても印象的です。
「人間には2種類ある、サソリ型とカエル型だ。」

川を渡ろうとしていたカエルとサソリがいた。サソリはカエルに背中に乗せてくれと頼んだが、「君は僕(カエル)のことを刺すだろ」と断った。
「サソリは絶対に刺さないから」というので、カエルはサソリを背中に乗せ、川を渡り始めたのですが、川の真中あたりに来たときに、カエルは背中に激痛を感じます。サソリが刺したのです。
カエルは「なぜだ!」とサソリに聞きました。
サソリは「仕方がないんだ。これは僕の性(さが)なんだ」と答えました。
当然、二匹は川に沈んでしまいます。

 

自分が危なくても親切にする人間と、親切にされても最終的には裏切る人間とがいると映画では言いたかったようですが、いろんな解釈ができておもしろい話です。

気になる方は、是非、映画みてくださいね。